「セックスアンドザシックスティーズ」 第十一話
「お待たせしました・・・」
バスタオルを巻いた姿で恵子は浴室から出てきた。化粧を落としていたから恥ずかしく薄暗いとはいえ見られるのが嫌だったからうつむいていた。
高志は近づいてきた。目の前に来た。
「恵子さん、妻とは別れる事になるかもしれない。ボクたちはずっと付き合って行けるかな?」
「高志さん、急にそんな事言われてもお返事できないわ」
「今夜だけって思っているの?」
「そうじゃないけど・・・私みたいな可愛くないそれも年上なのに・・・本気になんかなれないの」
「バカ言うんじゃないよ!今度そんな事言ったら本当に好きじゃなくなるからな。ボクは綺麗だって思っているんだ。ウソなんかじゃない。
さあベッドへ行こう。証拠見せるから・・・」
「お部屋暗くしてくださらない。恥ずかしいの」
「解った・・・これでいいかい?」
高志は部屋の照明を消してベッドの横にあるランプの明かりだけにした。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第十一話 作家名:てっしゅう