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有明バッティングセンター【前編】

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「ブーッ、ブーッ、ブーッ」
登録している電話番号以外着信拒否に設定した携帯が鳴った。
急いで携帯を取り、発信者を確認する。
「西村恭子」、スポーツキャスターの姉からだ。
恐る恐る電話の受信マークを押した。

「・・・もしもし」

「いっちゃん! 大変なことになったわね! 安田さんに電話したら、連絡取れな
いってぼやいていたわよ!」

耳にキンキン来る、姉特有の大声が電話から飛び出してきた。

「こっちが連絡と取れねぇんだよ。姉貴、安っさんの電話番号知っているのかい?」

「もちろんよ。いっちゃんも知っているんでしょ?」

「知らねえよ! 取る電話、取る電話マスコミばっかりで、全然連絡が来ないんだ
よねぇ。」

「今回の件、事前に申し送り済んでるんでしょ? だったら電話番号くらい事前に
聞いておきなさいよ、ばかねぇ。」

「ば、ばかねぇって、俺は全然聞いてなかったんだぜ!」

「変ねぇ、安田さんはいっちゃんの条件を呑んで、今回了承済みで指名したって
言っていたわよ。」

「えっ? 了承済み?」

最初は何の事だか分からなかった。
しばらくの間考え込んでしまった?