小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

有明バッティングセンター【前編】

INDEX|26ページ/123ページ|

次のページ前のページ
 

西脇大悟 西大1校野球部監督。
この男、プロでは先発ピッチャーだったが、高校時代は4番も兼ねており、彼の
打ち立てた高校野球の最多ホームラン記録は未だ更新されていない程、バッティ
ングに関してもそれなりの実績を誇っている。何にでも興味を持ち、子供の様に
夢中になる彼の性格が災いして、薬物に手を出し、球界を追われたのである。

「来い!!」

いつになく真剣な顔つきで西脇が叫んだ。
キャッチャーの浩二と球種を決めるサインを交換し、小さくこくりとうなずくと、
健太は大きく振りかぶった。

「ズドーン」

渾身のストレートがキャッチャーミットに吸い込まれた。西脇のバットが空を
切った。 スピードガンの数値は時速150kmを示していた。文字通り超高校
級である。