小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

なにサマ?オレ様☆ 司佐さまッ!

INDEX|56ページ/58ページ|

次のページ前のページ
 

「メイドを呼んでください。すぐに出て行きます」
「わかった……ありがとう。ごめんな」
 そう言って、司佐はドアに手をかける。
「司佐様!」
 その時、後ろから桃子の声が聞こえ、司佐は振り向いた。
 そこには、涙を流した桃子がいる。
「司佐様にとって私は……邪魔な存在なだけだった?」
 桃子の言葉に、司佐は静かに微笑む。
「桃子を邪魔だと思ったことなんかない。結婚の対象にはならなかったけど、いつも追いかけてくる可愛い女の子だと思ってたし、これからも同じ従兄弟同士、仲良くやっていこうな?」
 司佐はそう言い残して、部屋を出ていった。
 きっと今頃、桃子は号泣しているだろうが、それを慰める役は司佐ではない。
「コトハ……」
 司佐は足早に、コトハの待つ自分の部屋へと向かっていった。