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御影山編

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 白波瀬さんと楽しい食事を済ませ、私は元気になって家に戻った。
 戻ったのはいいんだけど、寝ようとベッドに入る頃に社長の言葉を思い出した。

「どうしよう、社長と一緒にお仕事出来るなんて、この先二度と無いかもしれないチャンスといえばチャンスよね……。でも、社長に甘えてもいいのかな? 頑張るって言ったのに。―――私、美成堂の事が好きなんだなあ……まだちょっとしか働いてないけど、皆が一生懸命になっていい商品を作ろうとしているのなんて、すごいなあって思うし、私もその仲間に入ってお客様に喜んでもらえるような商品を作りたいって純粋に思ったもん」

 布団を思い切り良く頭から被り、私はぐるぐるとまとまらない思考にめまいを覚えた。
 白波瀬さんは私の事を励ましてくれる。社長に手伝ってもらわなくても、白波瀬さんに色々聞いてもらったら頑張れるかな?
 そうやって甘えて、私は成長出来るのかな?

 どうしよう―――



 ⇒ 「社長と一緒に仕事をして、スキルアップする。そして社長に認めてもらう」 このまま続きをお読みください。

 ⇒ 「社長に頼らず自分の力でなんとかする。けど、白波瀬には甘えさせてもらう」 作品一覧より白波瀬編へとお進みください。
 


作品名:御影山編 作家名:有馬音文