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告 白 (ひとり京都へ)

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その夜、父が寝た後に、私は自室に水をたっぷり用意して、何本もの薬瓶をやっとの思いで空にして眠りました。
死ぬことへの躊躇いは一切ありませんでした。
彼に会うことだけを考えていましたから。

しかし残念ながら覚醒した時には、天国でも地獄でもなく、白い部屋の白いベッドの上に死に損ないの私がいたのでした。

私の異常に気付いた父により救急搬送された後、約一週間も眠り続けましたが、結局この世に引き戻されたのでした。
しかしまだ死への未練を断ち切れずにいた私は、次第に父を恨むようになりました。
私達の仲を反対し、私をこの世へ戻してしまった父を。
その想いが強くなり過ぎる前に、私は親元を離れて一人暮らしをしたいと父に相談しました。
すると父は、私の再度の自殺を心配し、私を伯母の元へ預けることを勝手に決めてしまったのです。
父の気持ちを汲んで、私は父の意に沿うように京都へとひとり旅立ったのです。
ハンドルのそばの拓明に話しかけながら……。