いろいろな気持ち~生まれてきてくれて、ありがとう~
雨の雫を宿した緑の葉たち、まだ垂れ込めているグレーの雲間から時折、差す陽光にきらめく雫はダイヤモンドがジルコニアのよう。
そして、たっぷりと水分を含んだ湿った土の香り。
これらを思い切り堪能します。
もうすぐ梅雨ですけれど、しとしとと紫陽花が雨に打たれているのを訳もなく
眺めているのも好き。
なので、鬱陶しいと梅雨を嫌う人も多い中では、その季節が好きだという変わり種かもしれません。
ザーザーと降る夕立のようなものは、それほど好きではありません。
しっとりと降る繊細な雨が好きなんです。
そういう雨の音を聞いていると、♪ 雨音はショパンの調べ ♪が自然に
メロディとして浮かんできます。
この歌は私の好きな歌の一つですが、そんな話をすると、年が完全にバレてしまうので、そろそろ止めておきます。
☆ 気になるアクセス数 ☆
つい最近、あることに気づきました。
私はブログもやっているのですが、始めた当初はアクセス数が気になって仕方ありませんでした。
しかし、気にすればするほど、アクセス数は伸び悩みます。
春から小説投稿サイトに投稿を始めると、ブログの方はさほど気にならなくなりました。その代わりに、小説の方が気になってたまりません―笑。
すると、どうでしょう。
気にするのを止めたら、ブログのアクセス数は日ごとにあがりました。
ついに一昨日は自己最高記録をマークしました。
ここで、私はハッとしたのです。
力みすぎるというのは、やはり良くないことなのだな、と。
もちろん、私がもの凄くアクセス数を気にしていることなどは、不特定多数の方々には判りません。
ですが、不思議とそれが見えない力で伝わったかのように、意識しすぎているときはアクセスは来ません。
一人でも多くの人に読んで貰いたいからサイトに投稿を始めたのであって、何も人気取りをしたくて始めたのではないのです。
なのに、私はいつしか、その大切なことを忘れかけていました。
書き手が書くことの楽しさを見失えば、そこでおしまいです。
アクセス数など以前の問題なのです。
なので、私も当分はあまり新作をアップするのも控えようかなと考えているところです。もちろん、書き続けてはゆきますが、投稿はどうしようかな。。。と。
でも、気の変わりやすい私のことなので、明日にはもう何かをアップしているかもしれません―笑。
最近、気づいた大切なことです。
☆ Go On!! 2012年6月3日 ☆
この世の中で起こることには何でも意味があるというけれど
時には心が折れそうになることだってある
もう 立ち上がりたくない
歩き続けたくないと思わず弱音を吐きそうになったり
すべてのものから目を背けて 逃げ出したいときがある
今だって 近づきつつある現実を意識して
いやだ できるなら避けて通りたいと思う私がいる
だけど どうせやってくることなら
おおらかな心で受け止め それも人生の一部だと受け入れ
乗り越えていこうじゃないかと思う もう一人の私もいる
だから 今からもgo on
明日からもgo on
胸を張って 今の自分に誇りを持って歩いていこう
人間は幾多の哀しみを乗り越えることで強くなってゆく
そう 赤ちゃんが小さな病気を繰り返しながら
この世のあらゆる病魔から自分の身を守る抵抗力を徐々につけてゆくように
哀しみを知る人は他人の痛みも理解できるという
誰でも通る道ならば きっと大丈夫
今の私にできることを精一杯やれば良い
明日からの私に乾杯
すべての哀しみに乾杯
予め判っていることでも、いざ自分の身の上に起こってみると、はやり狼狽えるものです
。狼狽えるというか、落ち込むというのか。。。
そんな心境でいるときに、ふっと思い浮かびました。
別に色っぽくも艶っぽくもない詩ですが、さしずめ、人生の応援歌?
まあ、現実は現実として受け入れなければなりませんよね。
気を取り直して明日からまた、頑張ります。
☆ 生命の輝きを見た日~紫陽花の教えてくれたこと~ 2012/06/05 ☆
毎年、この季節になると、必ずといって良いほど思い出す光景があります。
既に、このプログでも何度もお話させて頂いたことなのですが、
末っ子S子を妊娠中に大病を患ったときのことです。
あれは忘れもしない八年前の5月20日。
数日前から頭皮や耳が後方に引っ張られるような痛みがして、かかりつけの産科では
中耳炎だろうということで、抗生剤を処方されました。
しかし、痛みは治まるどころか、ますます激しくなっていきました。
当日の朝、薬を飲んだら、どうもかみ合わせがうまくいかないようだと不思議に思いました。
しかし、それが顔面神経麻痺の症状だったのです。
耳の痛みが治まらないのでと受診した耳鼻科でドクターから
あなた、麻痺が来てるよと言われ、
慌てて紹介状をもらって日赤病院へと行きました。
それからの日々は既に何度もお話ししたので、今日は省きます。
長い長い療養生活の幕開けでした。
中程度から重度の麻痺、顔の右半分の筋肉は殆ど機能していないと当時のカルテ
には書き込まれました。
妊娠中にも拘わらず、大量のステロイド剤が投与されました。
後に、ドクターからは、完治したのは奇跡といっても良いほどだ
と言われたほどの重症でした。
医師ですら、はっきりと口には出さなかったけれど、完全に元通りになることはないのでは
と思ったほどですから、当人は更に落ち込み、絶望のどん底にいました。
出産直前の6月という月は、本当なら生まれてくる赤ちゃんのことを考えながら、
歓びいっぱいで過ごすはずなのに、私は家と日赤の往復に明け暮れました。
週に三度、十分ほどスーパーライザーを顔面神経麻痺のある部分に当てるだけでしたが、
これを根気よくつつければ効果があるのだということで、往復一時間かけて通ったのです。
顔面神経が麻痺しているので、めまいやふらつきも当然ながら、起こりましたし、
お腹はどんどん大きくなる一方。週三回の通院は辛かったですが、
何としても良くなりたいとの一心でした。
そんなある朝のことです。
主人の車で日赤に行く途中、必ず通る場所がありました。
川のほとりに紫陽花が群れ咲いている場所です。
海の色を彷彿とさせる真っ青に染め上がった紫陽花が幾本も集まって咲いている様子は
それは見事でした。
梅雨の狭間のモノトーン一色に沈んだ周囲がそこだけ、ぽっかりと鮮やかにきわだって
見えるのです。
作品名:いろいろな気持ち~生まれてきてくれて、ありがとう~ 作家名:東 めぐみ