ひと☆こと~ラヴストーリィ
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彼は不機嫌だ。
彼女も不機嫌だ。
彼も彼女も逢うのをやめようか?そんな気持ちだった。
こういう時に限って連絡が取れない。
かといって、すっぽかすのもなんだか嫌だ。
とりあえず、待ち合わせの場所へと向かう。
彼のほうが先に着いた。
彼女が来たら 帰ることを告げようと。
彼女の姿が目に入った。
彼女はいきなり彼にキスをした。
「待たせちゃったね」
急いできたのだろう、彼女は息が上がっている。
「何かあった?」
「ううん べつに」
息の落ちつきを待って彼女は彼に微笑んだ。
「逢えてよかった」
彼女の不機嫌はいつしか消えた。
彼の不機嫌は和らいだのだろう・・・か。
作品名:ひと☆こと~ラヴストーリィ 作家名:甜茶