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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼 第十三回】ふわふわり

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お互いの指を絡めて繋いだ手
荒い息をお互い整えながら視線は逸らさずに
「…名前…教えてくれんか…」
まだ完全には整っていない呼吸で阿修羅が吉祥を見下ろし言う
その阿修羅を涙を流した後の潤んだ目を大きく開いて驚いた表情で吉祥が見上げた
「あ…しゅら…今…」
「名前…呼ばれてくれんかの…お前の」
絡めていた指がきゅっと強く握られた
吉祥が目を瞑り深呼吸して目を開き阿修羅をじっと見る
「…オライに…名前…」
「…わらわの名前は-----------------------…」


「きゃぁああああああああああああ!!!!なんだか恥かしい!!俺が恥ずかしい!!!;;」
京助がじったんばったんと暴れながら隣にいた中島をなぎ倒した
「うるさいよ」
透かさず矜羯羅が突っ込む
「だってさーだってさー!!; もうちょいオブラートに包むとかしてとかー!!!;」
京助と同じくらい南もあたふたしながら言った
「ま…まぁ…うん…経験体験だうん;」
どことなくギクシャクした話し方で冷静さを装いながらでもやっぱおかしい坂田も言う
「へんなの」
鳥倶婆迦がそれらを見てズバっと言った
「おま…恥ずかしくないのかコレ聞いてよー!!;」
「別に」
京助が涼しい顔をしていた矜羯羅に聞いた
「…いういしいね…」
制多迦がヘラリ笑って言う
「…タカちゃん大人発言だァ;」
ほんのり赤くなりながら中島が言うと制多迦がまたヘラリと笑った
「ハッハッハ!! やー…初々しいのー…本当反応が面白いんきになー」
「阿修羅兄さんは大人どすなー;」
何故か京都弁で京助が言うと阿修羅がニーっと笑う
「そうやんきにー崇められなー? ハッハ」
「おいちゃんは嫌だよ」
「ばかも顔色一つ変わってねぇし…; くそう…」
「いや、彼アレだから。お面だから坂田君」
鳥倶婆迦を見て悔しそうにしていた坂田に南がさわやかにつっ込んだ
「で…」
阿修羅がかいていた胡坐を解いて微かに微笑みながらうつむくと深く息を吸った
「…上にバレたんよな…」

チリ-------------…ン