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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼 第十三回】ふわふわり

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「…不思議な阿修羅ちゃん…」
「あーかいキャンディあーおいキャンディ…」
南が歌う
「てか吉祥かぁ…どんな吉祥だったんだ? いまの吉祥…ヨシコと比べてどうよ」
京助が聞く
「ヨシコとは全然ちゃうんきになー…やっぱヨシコよかは大人やんきに…」
「やっぱこう…ヨシコみたいに…ボン!! キュッボン! なわけ?」
「んー…いんや…ヨシコの方がボンやんきに」
「ほほー!!!!」
坂田の問いに阿修羅が答えると三馬鹿と京助がそろって声を上げた
「馬鹿ばっか」
鳥倶婆迦が冷静に突っ込む
「しいていえば…尻がでかかったやんきに」
「安産型ですな」
「うむ」
付け加えた阿修羅の言葉にもしっかり反応を示すあたり思春期なお年頃だということがわかる
「…で」
「で?」
パンっと手をたたいて仕切りなおそうとしたのか坂田が手を合わせたまま阿修羅を見る
「…なんやんきに? メガネ…」
坂田に視線が集中する
しばしの沈黙
「…で…なんなのさ…」
痺れを切らしたのか矜羯羅が言う
「…どこまでのご関係まで発展なさったんですか?」
坂田の質問で今度は阿修羅に一同の視線が移された


ミーンミーンミーン…

チリィ--------------…ン…

「………」
蝉の声と風鈴の音が響く中赤い顔をした青少年4人が各々の顔をチラ見してそれから阿修羅を見た
「…マジで…?」
中島がボソっと言う
「…本気で答えちゃったし…」
はぁあっと息を吐いて南がシャツで顔から流れていた汗を拭った
「どこまでー聞かれて別に隠すことはないやんきになー…まぁ大人ーってあがめなさいなんー」
ハッハと笑いながら阿修羅が傍にいた京助の頭をポンポン叩く
「…せ…青少年健全育成基本法に引っかかるだろ今の話; 軽くエロ本だぞ官能小説…ッ;」
「エロ本?」
頭を叩かれながら京助が喚くときょとんとした顔で悠助が阿修羅を見上げた
「あー悠ちゃんの無垢な視線がオライをみあげるーん;」
「…もっと見てあげなよ悠助」
いやーんと顔を隠した阿修羅に対して矜羯羅が呆れ顔で言い放った
「穢れなき無垢な視線で浄化されよウリャ」
悠助の顔を抑えて阿修羅の方向に固定した京助が言う
「エーロ魔人!! エーロ魔人!! エロイムエッサイムー!!」
三馬鹿が手拍子付で騒ぎ出した
「子供だね」
それを見た鳥倶婆迦がズバッというと緊那羅が苦笑いを浮かべた