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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight(後編)

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「おわっ!」
 ネオは左隣にいる優太に驚く。
「な、なんであんたがここにいるのよ!」
「そりゃあ、隣でまじまじと見ているからだろ。へーこれ、竹下さんが描いたの?」
 優太は実緒を見つめる。
「うん。そうだよー」
「へ~すげぇ……こんなかっこいいのも描けるんだ」
「そうよ! 実緒はなんでも描けるんだから!」
 自分のことではないのに、威張って見せるネオ。
「おまえが威張ってどーすんだよ。……こんなの見ると、おれも竹下さんのファンになっちゃいそうだなぁ~」
「ふぁ、ファン!?」
 ネオが急に高い声を上げる。
 クラスメイトも一瞬、ネオを見る。
「ん? なんで急に大声をあげるんだ? つーか、何顔を赤くしてんだよ」
 不思議そうな表情でネオを見つめる。
 その顔がネオの顔をもみじのように真っ赤にさせた。
 なぜなら、

『わたしは優太が好き――――――っ!!』

 ……総合祭での悪夢が蘇るからだ。
「う、う、うるさーい!! どーでもいいでしょ!」
 返して! と奪い返す。
「な、何なんだよ……」と言いながら、優太は自分の席に座った。
「まったく! なにがファンよ!」
 と小声でつぶやき、すぐさま隣の席で友達と話している優太に目を細めた。
「ネオちゃん……まさか小倉君のことを……」
「ち、違う! 絶対に、ぜぇーたいに違うからね!」
 くすくすと笑う実緒に、必死の全否定をするネオであった。



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作品名:moonlight(後編) 作家名:永山あゆむ