株に遊ばれて
(5) 自己評価
「相場は相場に聞け」という格言がある。
確かにそうなのかも知れない。
しかし、どう聞いて良いものかがわからない。
むしろ「相場は潮を見ろ」の方がピンとくる。
ただ上げ潮は時間がかかり、下げ潮は突然やってくる。
ここにやはり次の言葉が重く響いてくるのだ。
【強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観と共に成熟し、幸福のうちに消えて行く】
いかに辛抱が必要なのかが伝わってくる。
そんな流れの中で、自分はどれくらい勝ったのか、それともどれくらい負けたのか、自分のパフォーマンスが知りたくなる。
もし自己評価が客観的にきっちりとできれば、自分の振る舞いの反省ともなり、次へのステップも見えてくる。
その自己評価はどうしたら良いのだろうか?
一つ方法がある。
それは株価の代表値でもある日経平均との比較することだ。
例えば月々で見て行った場合、1月は日経平均8,802円で締め、2月は9,723円で終わった。
従って、この変化率はプラスの10.46%となる。
現実に自分の株式に纏わる資産が、この変化率より上回った結果になったかどうかだ。
これを下回るようなら、銘柄の見直しをした方が良いのかも知れない。
そしてこの比較を3ヶ月累計、半年累計、一年累計で見て行けば、客観的に己のパフォーマンスが評価でき、次の手が考えられるのではないだろうか。
少し手間は掛かるが。