株に遊ばれて
(4) 時を買え
相場格言に、「石が浮かんで、木の葉が沈む」と言うのがある。
要は考えられないことが起こって行くということだ。
ある日突然、
例えば2008年9月、米国の投資銀行・リーマン・ブラザーズが低所得者向けローンで破綻し、それが引き金となりリーマン・ショックが起こった。
それ以前から危ないと言われていたが、やっぱりそれは突然だった。
「株は買うより時を買え」と言われているが、我々一般人にはその時がわからない。
困ったものだ。
それならば、もう少しリスクを避けてどういう銘柄を選んで行ったら良いのだろうか。
相場の隅っこの方で遊ばせてもらってる一般人、だが誰しも深い痛手を負って、一所懸命考えたことだろう。
その一つの答は、銘柄選びの脳内多元方程式の変数に、もちろんPBRやPERなどを放り込んだとしても、やはり配当や優待のその寄与率を上げることなのだろう。
まあ早い話しが、配当や優待の良い優良銘柄の中で売り買いしているのが・・・最も安全だ。
一般的に、我々は暴落時に売るタイミングを失い、持ち続け、そして恐くなり結局底で売ってしまう。
これが一般人の傾向だろう。
だが、もし配当や優待が良ければ、辛抱して持ち続けることができ、そこから上昇の時を待つことができる。
しかし、これも安心はしていられない。
ある日突然に・・・配当を落としたり、優待をなくしたりする巫山戯た会社がある。
こんな時はさっさと売り飛ばし、次に乗り換える勇気が我々には必要なのだろう。