株に遊ばれて
(3) いつか来る
かっての大阪船場の繊維問屋街、それはそれは賑わっていた。
だがたまに不景気もあり、売れない時もあった。
その時の値引率が、「半値八掛け二割引」だ。
要は、100円のものをまずは半値の50円に値引きする。
その後、売れなければ、その八掛けで40円にする。
それで売れなければ、そこから二割引いて32円まで値引きをする。
最初の100円から1/3まで落ちるということだ。
これが同じように株式相場でも言われてきた。
そこまで下げるものだと。
しかし、現実には株値はもっと落ちる。
例えば、日経平均で見て、バブル時の1989年の大納会で38,915円を記録した。
そこから多少の上下はあるが、まるでつるべ落としで、2009年3月10日の7,054円まで落ちた。
それは最高値から1/5まで下げたことになる。
「半値八掛け二割引」
その1/3より、現実にはもっと落ちたということなのだ。
ある日突然に日航のように株価、零(ZERO)になる。
また永遠の優良銘柄だったはずの東京電力は、2500円から200円前後に。
まさに「山高ければ谷深し」だ。
だが反対に、「谷深ければ山高し」もあるはず。
そんな日が、生きてる間にいつか来ることを願ってる。
そして今は、カス銘柄を三つ四つ束ねて、戻り足の速そうな銘柄に乗り換えるしかないのだ。