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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「仮面の町」 第十九話

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「久能さん、後ろに乗っていたのは男性ではなく女性で、運転していた岡田さんの恋人だったんです」
「そうか、女性だったのか」
「そして事故の後しばらくは息があったのですよ。あなたが直ぐに病院へ連れて行ってくれれば助かったのかも知れません・・・
事故は深谷さんの責任でしょうが、二人を死に追いやったのはあなたの責任でもありますよ」

「天木さん・・・誰に事故の様子を聞いたのですか?」
「山崎警部と検死をした長井医師からです」
「そうか・・・下調べは完璧という事になるな」
「はい、唯一の目撃者としてこの事故を葬ろうとしたあなたを許すわけにはゆきません。今は隣町に転勤した山崎警部とも連絡を取り合ってお互いの意思を通い合わせています。どうですか・・・すべてを被害者遺族に話して罪を償っていただけませんか?」

「ノーといったらどうするつもりかね?」
「実力行使に出ます」
「私を監禁するのか?」
「あなたと同じようなレベルになってしまいますよ、そんな事をしたらね。力ではなく言葉と行動で世間と警察に訴えます」
「加害者死亡で裁判が始まるぞ。それでいいのか?何を勝ち取ろうとしているのか解らないが、私は知らなかったで済んでしまうぞ」
「構いません・・・でも世間はあなたを信用しなくなるでしょう。警察内部に密通者がいると解るとどうなるか想像できますか?」