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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「仮面の町」 第十九話

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「あの夜は接待で行きつけの料亭から食事をしてタクシーで帰るつもりだったんだ。女将に電話をするように頼んだら、深谷が迎えに来ると伝言があったと聞かされた。
会社に電話をしたらつながったので来てもらった。車に乗り込むと少し酒のにおいがした。
お前酒飲んでないか?と聞き質したら、もう時間が経っていますから大丈夫ですと言って聞かないんだ。

近くだしまあいいかと思って運転させたら、例の信号で
二人乗りのバイクが中央ラインをまたぐようにふらふら運転して走っているのが見えたんだ。
深谷はあんなやつは懲らしめないと・・・といって信号が赤だったのを無視してゆっくり前に出た。ぶつける気じゃなかっただろうけど、ビックリしたのだろう急ブレーキを掛けたバイクが目の前に飛び込んできてあっという間に衝突した。
運転していた男性は反対側の路肩に飛ばされて、後ろに乗っていた男性はボンネットに乗り上げたあと車の下に巻き込んだ様子だった」

「ボクの推理とほぼ一致していますから、今の話は信じます」

「そりゃそうだろう、見たままのことを話しているんだからな。少しバックさせて二人の様子を見たが、ぐったりとしていて死んだように感じられたから深谷はこのまま誰も見ていないから逃げましょう、そう言って車に乗り込んだんだ・・・止めればよかったんだが、飲酒運転だったし逮捕されたらダメになると思ったから回りを見渡して目撃者がいないことでそのまま立ち去ってしまったよ」