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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「仮面の町」 第十九話

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「密通者?」
「署長です」
「彼は・・・」
「彼は何ですか?深谷さんの事故だって飲酒居眠りによる自損事故にさせているじゃないですか」

「そのとおりだから仕方ないだろう・・・」

「山崎警部はボクの頼みで本書の署長に解雇覚悟で直訴しますよ。被害者のご両親も人前であなたのやった事を訴えてやがてマスコミや新聞に知られてしまう結果になりますがその後で謝罪してもすっかり信用は失いますよ。それにご両親にも最悪の状況で解ってしまうし」

「完全に脅迫しているぞキミは・・・わかっているのか?」

「脅迫じゃありません。署長にここに来ていただいて話しましょう。だったら脅迫行為にはならないでしょう、電話してください!」
「バカな・・・私を全く許さないというのなら戦うしか道が残されていないぞ。勝ち目があるのならそうしたまえ・・・」
「勝ち目?あるに決まっているじゃないですか。正しいのはあなたじゃなくてボクですよ」
「誰がキミを認めてくれるのだ?」
「正義です。ゆがんでしまったあなたをゆがんだ人達が認めてもそれは幻影しか映りませんよ」
「難しいことを言うな。私は所詮負けると言いたいのかね?」