ゴルフは喜劇か悲劇、それともミステリー?
(6) 自信過剰
友人Aとゴルフをした時のことだった。
ティーグラウンドから前方が開けたホール。
しかし手前にラフがあり、少なくとも150ヤードはキャリーしなければフェアーウェーに届かない。
だが思い切ってドライバーを振り回せる。
ここはと思い振り抜いた。
グッショッだ。
だが友人は力が入ったのか、トップぎみ。
いやゴロだった。
手前のラフを見え隠れしながら転がって行く。
そしてフエアウェーまでは確か届いていないと思った。
それから第二打へと前進。
こちらは約200ヤード超えた地点のラフに、我がボールを発見。
そして友人Aはと見ると、
200ヤードを超えてボールを探してるではないか。
「おいおいおい、もっと手前だよ」と言っても、「絶対にこの辺だよ」と譲らない。
そして、遂に250ヤード近辺まで前進して探している。
それに業を煮やして、結局こっちが100ヤードまで戻り、
それはそれは汚い友人Aのボールを発見した。
だが友人は「おかしいなあ」と不思議がっている。
これって、自信過剰でしょ。
だがここまで破天荒な友人Aの強気。
一体これって何なんでしょうね?
しかし、なんとなく可愛くなってくるのだった。
ゴルフ教訓
「自信過剰、そこから笑えるゴルフが生まれてくる」
作品名:ゴルフは喜劇か悲劇、それともミステリー? 作家名:鮎風 遊