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野琴 海生奈
野琴 海生奈
novelistID. 233
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~双晶麗月~ 【その2】

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 ………ってこれ! 味噌汁のつゆ?

 私はあまりにもリアルな味に、驚いて目を開けた。
 するとそこには信じられない光景が……。

「おはよう咲夜。味噌汁のお味はどうですか?」
 そう言ったのは、私のすぐ目の前…鼻と鼻が触れるほどの距離の……
 ……オトコ〜〜〜〜ッ! 

「なっ……!…げほっ!げほっ!げほっ!…ごほっ!…ぐふっ!」
 私は思わず味噌汁を噴出してしまった。
 ミシェルは近づけていた顔を素早く離した。 

「大丈夫ですか?」 
 ベッドの横に立つミシェルは、平然と真顔で言う。
「ばっ!ばかやろう!ミシェ!何してんだよっ!…げほっ」
「何って……僕の世界では皆こうして起こしますが?」
「ハァ!?ありえねぇだろ!!絶対ねぇよ!冗談にしてはキツすぎだよっ!」

 私はミシェルの唇をまじまじと見つめる。
 だがミシェルは真剣な顔をしている。

「信じませんか。無理もないですね」
 ミシェルは残念そうに言う。
「おい…まじかよ……」
 私はそのまま信じた方がいいのか一瞬考えた。


「さぁ、起きて!起きて!朝ですよ〜!遅刻しますよ〜!」
 ミシェルはごまかすように言って、味噌汁の入っていたお椀を持ち立ち上がった。