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野琴 海生奈
野琴 海生奈
novelistID. 233
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~双晶麗月~ 【その2】

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「まぁ、お前とは違うってことだよ〜」
 雄吾はニヤニヤしながら私に言った。
 そして続けてミシェルにも言う。
「あ!てことは英語ペラペラなんですね?もしかしてギターも超ウマいんじゃないスか?オレに教えて下さいよ〜!」
「ハハッ!オマエ、なんで英語ペラペラだとギター上手いってことになるんだよ」
 雄吾の意味不明な言い回しに、思わず私は笑ってしまった。

「何言ってんだ、英語ペラッペラだとギターもうまいって決まってんだよ!」
「じゃ、英語赤点の雄吾はギターもまるでダメってことだな?」
「オレは〜あれだよ…その〜…これから英語うまくなるんだから!ね、お兄さん!」
 しどろもどろになってる雄吾は、デカイけどかわいい。

「あ!ちょっと待て、なんで英語!?違うだろ!」
 言語の違いに気付いた私は、慌ててミシェルを見たが、再び知らん顔のミシェル。
 私はちょっと困ってしまった。

「じゃぁ何語なんだよ」
「う〜ん………フィンマルクはだいたいブークモールだろ」
「なんだ?そのブークなんとかって」
「いわゆるノルウェー語だよ。あ、違うか、フィンマルクは北部サーミ語?」

【……って、ミシェルはホントにあっちの言葉しゃべれるのか?】
 そう思った私は、ちらりとミシェルを見た。

「僕は古ノルド語が好きですけどね」
 ミシェルも私をちらりと見る。
「古ノルド語!?古っ!ミシェはノルド祖語かとも思ったけどね!」
「古ノルドよりノルド祖語のが古いじゃないですか!それは祖父の代で終わりですよ!」
「へぇ〜。ホントにしゃべれるんだ?」
「北欧はかなりの言語が入り乱れてますからね。でも僕が一番好きなのは日本語ですよ」
 私とミシェルは目を合わせ、二人でニヤリと笑った。