理科室の吸血鬼
といきなり青年はあたしを勢いよく押し倒してきた。
「いっ…!!!」
いきなりのことにあたしは顔を歪ませながら青年を見上げた。
「眠らせようと思ったが…、なんで俺の目を見て効いていない?」
「何言って…っ!!!?うっ」
質問しようとしたが、青年はあたしの首を締め付けてきた。
「お前、人間じゃないな…、」
そう言ってあたしの顔をまじまじと見てくる。
「苦しっ…」
意外にも力が強く、呼吸しようともうまく出来ない。
手首の傷がうずきだした。
「苦しってば…!!!」
あたしは力を振り絞って片手で相手の手首を掴みあたしの首から
外した。
相手のもう片方の手はあたしの手首を掴んでいる。
「どこにこんな力が…!」
相手は驚いている様だったが負けじとまだあたしの首を掴もうとする。