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てっしゅう
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「セックスアンドザシックスティーズ」 第八話

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「美紗子さん、悲しかったわね。仕方ないことだとは思うけど、もっと早く言うべきだったね」映子が慰めるような言い方をした。
「映子さん、ありがとう。そうだったのよね、振られることが怖いと思ったし女子から声を掛けるなんて、はしたないとも考えていたから仕方なかった」
「その後はどうなったの、その二人?」
「聞いた話だと別れたって言うことだったけど、詳しくは知らないの」
「こんど同窓会で逢ったら聞いて見るといいね。美紗子さんのことどう思っていたのか」
「そうね、笑い話になるけど好きだったのよ!って言ってみようかしら」
「それが良いよ!カッコいい人なのその人?」
「昔はね」
「やっぱり・・・今は60だもんね。期待する方が無理」
「酷いじゃないの、かわいそうに典子さんったら」恵子がそう笑いながら言った。
「恵子さん、だって真実なんだから、はっきり言った方がいいのよ」
「そうかも知れないけど・・・ロマンチックじゃないから。ひょっとして・・・そんな気持ちも残しながら逢う日を楽しみに待つって言うのも良いんじゃないの?」
「恵子さんの言うとおりだわ。美紗子さん、そう思いながら待つと良いよ」
「映子さん、ありがとう。恵子さんも嬉しいこと言ってくれてありがとう。同窓会の案内が来てからいろんなことを考えるようになって複雑な気持ちだった。
もっと単純にみんなと会うことを楽しみにしていればいいのよね・・・その人のことばかり考えてしまってどうかしていたわ」
「それが女心よ。あなたがまだまだ女しているって言うことが解ったわ。いい事なんじゃないの、ねえみんな?」

そうそうと典子も恵子も頷いていた。