「セックスアンドザシックスティーズ」 第八話
「皆さんそれぞれなのね。私にはもう数十年ぶりだからちょっと楽しみにしているの」
「美紗子さんは何がそんなに楽しみなの?好きな人でもいたのそのクラスに?」典子の質問にちょっと間を空けて美紗子は答えた。
「好きと言うほどじゃなかったけど気にしていた男の子はいたの。卒業して別々の高校へ行ったからそのままになってしまったけど、成人式の時に逢ったら・・・」
「逢ったら、何よ?付き合って欲しいとでも言われたの?」
「典子さん!そんなんじゃありません・・・私が気にしていたことなんか知らないんだから。違うの、同じクラスの子と付き合っていたの。紹介されたのよ・・・」
「ええ~そんなあ・・・残酷過ぎる」
そういった典子に映子も恵子も相槌を打った。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第八話 作家名:てっしゅう