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てっしゅう
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「仮面の町」 第十八話

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「そうですか、じゃあ今から警察に電話して刑事をよこしなさい。逮捕されましょう。全ては裁判で明らかにしてゆきますから、あなたこそ甘く見ない方が宜しいですよ」
「キミのような若造のどこにそんな勇気と自信があるのか覗いて見たいよ。取引するなら条件はなんだ?」
「取引はしません。あなたの自首と、被害者遺族への謝罪と補償です」
「帰りたまえ!今日のところは天木さんの話を聞いただけにするから。これ以上文句があるのだったら、警察にでも裁判所にでも訴えるがいいだろう。しかしあなたには勝ち目がない。どうする?」
「勝てなくても白日の元にあなたのことが世間に見えてくればそれだけでも効果があるんだ。ボクはこの町の出身者ではないけど、この町が好きなんです。
久能家が育ててきた歴史のある町といっても過言じゃないのに、あなたのしている事はその歴史を汚す最低のことだ。
困っている人を助けてきたお父様の義一郎さんはあなたの行いを許せるのですか?ボクとあなたと三人で堂々と話せますか?父親に恥ずかしくないような生き方をされていますか?」