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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「仮面の町」 第十八話

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「なるほど・・・そうかい。もっと解りやすく話そうか?つまり私に責任をとれということなんだね?」
「そうです。せめて被害者とご両親へは深谷さんの上に立つものとして謝罪して欲しいです」
「事故で相手の青年が亡くなったことは聞いたよ。でも信号無視をしてきたのは相手だったんだろう?そう聞いたぞ」
「本当にそう思ってらっしゃるのですか?」
「違うのか?」
「信号無視をしたのは黒いクラウンだったんですよ。誰の車か解りますよね?」
「うむ、私の社用車だなそれは」
「ボクは偶然ですが全てを見ていたんですよ!事故を起こして直ぐに警察に知らせなきゃと思い、駅前の公衆電話まで夢中で走りました。
帰ってきたら車が居なくなっていて、バイクと投げ出されていた二人がじっとしていたんですよ。どういうことだったんですか?逃げた理由は?」
「・・・深谷くんは何故そんな事をしたんだろう、相手が怪我をしていることが解っていたのに・・・怖かったのだろうか、私には解らないけど残念なことだ」
「あなたが後ろに乗っていたんですよ!何が残念なんですか」
「私が乗っていたという証拠でもあるのか!失礼なことを言うんじゃない。おとなしくキミの推測を聞いてあげているのになんだその言い方は!
確たる証拠や証人が居ないのに自分の感情だけで決め付けるなよ」
「死人にくちなし・・・ですね。そんな事がまかり通る世の中はもう終わりにしましょうよ。ねえ久能さん100年も続いた由緒ある家系をあなたの代でこんな汚点を残して潰してしまうことは先祖に申し訳ないことですよ。
それぐらいの覚悟があって尚、知らないと言い切るのだったたら・・・ボクは許しませんよ」
「生意気なことを言う奴だなあ・・・キミこそ名誉毀損と恐喝の罪で刑務所に送ってやることぐらい出きるんだぞ。甘く見るなよ、私を」