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漢字一文字の旅  二巻  第一章より

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三の五  【四】



【四】、算木を四本重ねた形だそうな。

そんな【四】を使って、四つ葉のクローバー(four-leaf clover)がある。
そして、四つ葉には「四つのH」があるとか。
それらは……ホープ(希望)、ハピネス(幸福)、ハート(愛情)、ヘルス(健康)。
良いこと尽くめだ。

その上に、花言葉は……「Be mine.」。
要は「私のものになってください」と自己中的なもの。

そんなクローバー、普通は白い花で、和名は「白詰草」(シロツメクサ)。

昔、オランダ人がガラス器を日本に運んだ時、クローバーの枯れ草を緩衝材として詰めて使っていた。
だから……「白詰草」と言う。
ホーと感心するしかない。

だが中に、赤い花のクローバーもある。
その和名は「紅花詰草」(ベニバナツメグサ)。
これもやっぱり「詰草」だ。
これも緩衝材として使われてたのだろうか?
それとも和名「白詰草」の横滑り?
いずれにしても、花言葉は「特に言葉はありません」だとか。

要は、
白いクローバーは「私のものになってください」と詰め寄り、
赤いクローバーは「特に言葉はありません」という返事。

大変結構な流れだと思うが、
とにかく【四】という漢字、算木のように、いろいろと話題が絡み合って行くようだ。