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神様ソウル2 -神崎君の恋人-

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 「ねー課長」
 「いい加減課長って呼ぶのやめてくれよ」
 「ちょっと、かもん」
 「なんだよ……ってなんでお前こんなん読んでるんだよ!」
 テミスが読んでいたのは僕のベッドの引き出しの奥深くに隠してあるはずの、ちょっとオトナ向けの写真集だった。
 「この行為は、あれでいいんですよね?」
 「あれというと?」
 「セックス」
 「年頃の女の子がそういうこと真顔で言っちゃだめだぞ……」
 「セックス」
 「何でもう一回言うの……」
 「課長がやたらたじろぐからですよ。こっちの世界にない文化だから興味を惹かれるんですよねーやっぱり」
 「とすると、そっちの世界の住人はどうやって繁殖しているんだ?」
 「繁殖はしません。魂が行き来しているだけだから増える必要はないんですよ。構造的にはできるんですけどね」
 「へー」
 「ってことで詳しく聞かせてください」
 「嫌だよ!なんで同年代の女の子相手に性教育の授業やんなくちゃなんないんだよ!自室で!しかも二人きりで!!そこのパソコンでも使え!」
 「そんなに怒らなくてもいいじゃないですかーわっかりましたよ」
 口を尖らせてテミスはパソコンに向かった。
 「あのぉ」
 「なんだよ」
 「これどうやって使うんですか?」
 「わからないのか……」
 「代わりに調べてくれない?」
 「なんて調べりゃいいんだ」
 「セックス」
 「……はい」
 勝手に本読んでもらってる方がずっとマシだった……。