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神様ソウル2 -神崎君の恋人-

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 「神崎君」
 翌日の放課後、僕らは帰りの準備を進める神崎に話しかけた。
 「転校生……。なんだよ」
 「神崎君って挨拶終わったらいつも真っ先に帰ってるよね。何してるの?」
 「適当にぶらついてるだけだよ」
 「ぶらついて、神社に行ってるんだよね?」
 「……どうして知ってる」
 「昨日見ちゃったんだよね。神崎君が神社にいるとこ」
 「……へぇ」
 「喋ってたでしょ。かわいい幽霊ちゃんと」
 「……見えるのか。お前」
 「うん。私達二人とも」
 「二人ともかよ……」
 「舞ちゃんって言ったっけ?イチャついてたねー」
 こいつ昨日も同じこと聞いてたな。いちいち意地の悪い奴だ。
 「……はぁー」
 机に手をついてうな垂れる神崎。
 「で、俺に話しかけたってことは何か用があるんだろ?なんだ?」
 「んー、舞ちゃんのことちょこっと聞きたいなって」
 「舞について?」
 「彼女とはどういう関係?」
 「一応……慕ってもらってる」
 「神崎君の方は?どう思ってるの?」
 「む……」
 「抱き合ってたもんね?ちゅーの真似事みたいなのもしてたもんね?好きなんだよね?」
 お前……それ以上おちょくったら殺されるぞ。
 「……まぁ、ごまかしてもしょうがないな。舞のことは……俺も好きだ。一応恋人同士ということになってる」
 「ほぉー」
 「なんだよ」
 「幽霊との恋愛って難しいんじゃない?触ることもできないし」
 「まぁな。でも俺は今の関係に満足してるよ。このままでいいと思ってる」
 「これから先大きな変化もあるでしょ、関係を続けるのが難しくこともあるかもしれない」
 「かもな。でも俺は舞といることを最優先に考えるつもりだ」
 「ふーん。なんか思ってたよりアツい男なんだね神崎君。意外」
 「俺も意外だったよ。お前、みんなの前だともっと上品に振舞ってるじゃないか」
 「え、そうかな」
 「そっちの方が人気出ると思うけどな俺は」
 「うわ、普段の不真面目な雰囲気とのギャップを利用して好感度を高めようしてるよこの人」
 「してねーよ。聞きたいことならもう帰るよ、いいか?」
 「んーわかった。またなんかあったらよろしく」
 「おう。じゃな」
 ちらりと僕のほうを見る神崎。僕はぺこりと頭を下げた。