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神様ソウル2 -神崎君の恋人-

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 放課後になった。神崎は誰よりも早く帰りの準備を終え、教室を出て行った。
 「尾行しますよびこーびこー」
 僕らは息を殺して神崎のあとをつけた。彼の足は駅に続く道とは逆方向、どんどん人気のないところへ向かっていき……。
 「神社ですか……」
 「こんなところに何が……あれ、神崎彰吾はどこかしら」
 「どこだ。木が多くて見通しが悪いな」
 奥のほうからぼそぼそと話声が聞こえる。
 「あっちですね。霊の気配もするし間違いない」
 生い茂る木々が日の光を遮断していて足元が見えづらい。背の高い雑草に何度か足をとられながら僕らは森の奥へと進んでいった。
 「お、いましたね」
 「幽霊か?どこだ」
 僕の目には神崎が一人でぶつぶつ話しているようにしか見えない。
 「あれ、もしかして見えないんですか?」
 「だなー。見えないな」
 「もー。しっかたないですね。ちょっと体あっち向けてください」
 「ん」
 僕はテミスに背中を向けた。その直後に、
 ブスッ
 「いっっっっ…………!!!!」
 危うく声を上げてしまうところだった。振り向くとテミスの手にはさっきのシャーペンが握られていた。
 「お前こんな時になにやってるんだ……!!」
 「どうです?もう見えるんじゃないですか?」
 「え」
 神崎のほうを見てみる。神崎の前に和服を着た女性らしき人影が見えた。はっきりとではないが。
 「見えた……なんでだ?」
 「ふっふ。都合のいいエネルギーを注入したんですよ」
 「それ、シャーペンでやる必要あったのか」
 「私のフィーリングの問題ですよ」
 「こいつ……」