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神様ソウル2 -神崎君の恋人-

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 「おい、神崎!!」
 「追いましょう」
 テミスと共に神崎を追って走り出す。
 「面倒なことになりましたね」
 息を弾ませながらテミスが言った。
 「なぁ、神崎は闇雲に進んでるんだろ?だったら舞の場所を突き止めてそっちに向かった方がいいんじゃないか」
 「……どちらにせよ進む方向は同じです。神崎はまっすぐ舞の居る場所へ向かっていますから」
 「なんだって」
 「この森には舞の霊痕があちこちに残っているので細かい場所は特定できないのですが、おそらく」
 「神崎には舞の居所がわかるってことか?」
 「いえ、多分違います。霊の力を感知することのできる人間は本当にごくごくわずかなんです。神崎にその力はありません」
 「だったらどうして」
 「わかりません……謎です」
 「にしても足速いなあいつ……このままいくと神崎が先に舞のもとに辿り着くな」
 「ですね」
 「なんとかできないのか。前みたいに」
 「運命の操作は行う前に上へ申請して許可を貰わないといけないんです」
 「……じゃあ舞と神崎の接触は避けられないってことか」
 「……はい」
 テミスが深刻な面持ちで頷いた。
 「こうなったらもう祈るしかないです」
 「二人なら大丈夫さきっと。……お、あそこ」
 前方10メートルほど先、木が生えていない広場のような場所があった。そこに二つの人影が見える。
 「二人です」
 僕達は更に走る速度を速めた。