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神様ソウル2 -神崎君の恋人-

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 森に入って数分も経たない内に目当てのものは見つかった。
 「テミス、神崎があそこに。おーい!」
 手を振って呼び掛ける。神崎は僕達に気付いて、立ち止まり振り向く。
 「何してんだこんなところで」
 「舞に会いに来たに決まってる。もう時間がないんだろ」
 「ええ。もう送還の準備は出来ています。あとは彼女を見つけるだけです」
 そう言ってテミスと僕が歩を進めると神崎も同じ分だけ退いた。
 「……時間をくれ。最後に舞と話をしたいんだ」
 「だめです。あなたと関わればこの世への執着心が強まって悪霊化する可能性があります。舞本人もそれを予感してあなたを遠ざけたんですよ」
 「んなこと知るかよ」
 「……神崎」
 「……区切りをつけなきゃいけないんだよ。ここで何もせずに舞と別れたら俺は一生後悔する。お前らの都合も舞の都合も関係ない」
 「身勝手ですね。どれだけ多くの人に迷惑がかかるかわかっているんですか」
 「もう決めたんだ」
 じりじりと後ずさり僕らとの距離を広げていく神崎。
 「何かあったら責任はとる。必ずとるから」
 ごめん、と付け加えて神崎は森の更に奥へと走り去っていった。