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神様ソウル2 -神崎君の恋人-

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 少し話し過ぎてしまった。気づけば時刻は零時を回っていた。明日は休日だがまた忙しくなりそうだし、早めに寝ておきたい。僕らは部屋に戻ることにした
 「ベッドはテミスが占領してるし、布団敷くか」
 「え、そんな気使わないでください。私床で大丈夫ですよ死んでますし」
 「死んでますしの意味がよくわからないんだけど……」
 とりあえず掛け布団と敷布団を2セット母親の寝室から運んで敷いた。
 「わーふかふか。十年ぶりです」
 布団を敷き終わるなり舞は布団の中に勢い良く潜り込んでいった。人には触れないのに物の感触とかはわかるんだな。
 「さて寝るか」
 「え、ヒロトさんそこで寝るんですか」
 僕が布団に入ろうとすると舞が掛け布団を跳ね除けて体を起こした。
 「え、ここ以外に寝る場所ないんだけど」
 「なんかあれですね。男の人と並んで寝るのって緊張しますね」
 「そんな変なことしないよ、僕」
 「舞ちゃん覚えておきなさい、どんな優しい男も夜は欲望にまみれた醜いケモノになるのよ。って智子ちゃんのお母さんがよく言ってました」
 「智子ちゃんのお母さんに何があったんだろう……」
 とにかく、僕らは二人布団を並べ隣あって寝ることになった。電気を消してお互い布団に入る。
 「なんか修学旅行みたいでちょっとドキドキします」
 「……そうか」
 布団に入ると強い眠気が襲ってきた。舞が何か喋っているが頭の中に入ってこない。
 「……ロトさーん。寝ちゃいましたー?」
 しばらくして舞が呼びかけてるのが聞こえた。ごく短い間だが、軽く寝てしまっていたらしい。
 「んー、まだ起きてるよ……」
 「なんかこうして真っ暗な中にいると変なこと考えちゃいません?宇宙のこととか、死後の世界のこととか」
 「そうかな……」
 「私生きてる頃そうだったんですよ。意外と大したことないんですよね、こうして死んで見ると」
 「ん……」
 「明日が最後か……。生きている人同士ならこんなことにならなくて済んだのにな」
 「……」
 「なんだったら死んだ人同士でも。……ヒロトさん?」
 「…………」