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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼 第十二回・弐】ハリスのハリセン

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「…スイマセンはエクスキューズミーなんだよ少年」
やたら流暢な爽やかヴォイスで間違いを指摘された坂田とその他三名がその爽やかヴォイスが放たれたと思われる方向を見た
そこにはさっきからいたんだけどなんだか今やっと存在を再確認したかなーみたいなカンジ? 的外国人の青年
「…しゃべったー…」
悠助がぽかんとした顔のまま言うと一同がゆっくり頷いた
「そりゃしゃべるさ; 僕だって…ああ? 何? こういうん期待してた? ***********************? (何かすげぇ英語)」
「おおおおおおおおおおおおおおお!!!!;」
外国人の青年が何か一人で納得した後ペラペラと話し始めたおそらく英語だと思われる言葉に坂田と京助が一歩たじろいて声を上げた
「…すごーい…英語だー」
悠助がきらきらした目で外国人青年を見上げると外国人青年がにっこりと優しい笑みを悠助に向けた
「僕の名前はハリス。ハリス・テレスっちゅーんだけどね…まぁ日本語はなせるけどれっきとしたイギリス国籍の25歳」
自らをハリスと名乗った青年が聞かれてもいないのに簡単な自己紹介までしてきたのを京助と坂田そして阿部がただぽかんとしたまま聞いていた
「ハリスさん? 僕栄野悠助ー小学校一年生! こっちが京助で僕のお兄ちゃんでねーこっちが坂田ーそしてねー阿部ちゃんだよー」
一人キャッキャしながら悠助が固まっている中学校二年生三人をハリスに紹介するとハリスがほうほうと頷く
「そうかー…キョウスケ…サカタ…アベチャン…は中学生なんかな?」
「そうだよー!!」
ハリスが悠助に聞くと悠助が即答する
「じゃぁ…そうか…僕の教え子になるわけだな」
「へッ!?;」
ハッハと笑いながらさらりと言ったハリスの言葉に中学生三人組がそろって声を上げた
「僕、英語の臨時教員なんよね」
腰に手を当ててハリスが爽やかに笑った
「…英語の…」
「臨時…」
「職員…」
坂田、京助、阿部がそれぞれ一言ずつ言って【英語の臨時職員】という単語を完成させるとソレに合わせてハリスが頷いた