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おデブちゃんの肥満外来体験記

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カウンセリング



「カウンセリングってよく知らないけれど、肥満外来に必要なものなの?
あれは精神病の人が受けるものじゃないの?」
いえいえ、カウンセリングは精神病の人が受けるものと決まった
訳じゃないです。精神病患者の中にもカウンセリングの全く必要ない、
薬だけでいける人も大勢います。
精神病は、病気ですから薬とケア(治療)が必要ですが
カウンセリングは誤った思考回路(認知障害と言います)を
矯正する手段みたいなものです。

私たちおデブちゃんは、脳の満腹中枢がおかしくなっています。
食べても食べても「まだ足りないよ〜」と脳がシグナルを出しているわけです。
そんなイケナイ脳に勝てない私たちは、あれこれ言い訳をして食べてしまいます。
「ちょっとくらい良いだろう」
「今日は頑張ったから自分にご褒美」
「**さんが腹立つことを言ったからいけない」ete.
ここを
「ちょっとくらい良いだろう」→「良くありません」
「今日はご褒美」→「食べる以外に何か無いの?」
「腹立つ〜!」→「腹が立つことと食べる事に何の因果関係が?」
というふうに、食べないためには、思考回路を矯正していかなくてはなりません。
(そうしないと、脳が仕掛けてくる巧妙な罠には勝てません)。
そのための「カウンセリング」なのだと私は思います。
(何でカウンセリングが必要なの? とは誰にも聞きませんでした。
だからこれは全て私の憶測と決めつけです。
もし全く見当違いの事を言っていたら、笑ってやってください)。


カウンセラーさんは中嶋(仮名)さんと言いました。ちょっとふっくらした、
四〇歳くらいの髪の長い女性でした。
聡明で、あったかい印象を受けました。
彼女と何を話したかはほとんど覚えていません。
母が亡くなった後の不安について話した記憶がかすかにあります。
そしてここにも『表』が出て来るのです。

それを私は「マルバツ帳」と呼んでいました。
あらかじめ目標を決め、完璧に出来たら◎、まあまあ出来たら○、
あまり出来なかったら△、全然ダメなら×、と言う風に書いていくのです。
これが一週間、ずらっと表になると、とても分かりやすいのです。

【例】一日一万歩歩く
○◎××○△◎(一日につき一個)

これが何段もあると思ってください。ね、分かりやすいでしょう?
これを書いて持ってくるように言われました。レコダイだけでなく、
この表も書かなければならないので大層です。
ただ、人間不思議なもので、◎が増えると単純に嬉しいんですね。
そんなわけで、単純な私の表には◎が増えて行くのでした。