赤い傷跡 第二章
「ただいまー」
あたしは家に着くと安心しリビングのソファにダイブした。
「あぁ、疲れた。」
背伸びをして疲れた体を休めようとしたが、自分の今の格好を思い出し慌ててソファから離れた。
「シャワー浴びなきゃ。」
プールで濡れた服や髪を洗うためあたしは、風呂場へ行った。
「スッキリしたー!!」
タオルを首に巻き今度こそソファにダイブし、体を休めようとしたが、
「真輝、ちょっと来なさい。」
腰を押さえたお婆ちゃんがあたしにそう言い、仕方なくソファから起き上がり畳の部屋へ行った。
「…」
あたしはふすまを開けてなるべく足音を消して入った。
お婆ちゃんの前に座ろうと座布団の上に座った。
真剣な顔で見つめてくるお婆ちゃんに少し顔を強ばらせた。
「あんたには、もう言わなきゃな…」
そう言ってお婆ちゃんは息を吸って言った。
「あんたの母親は………死んでるんだ。」