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Episode11,思い出


 

 それから一週間後、8月に入った時だった。
「これで良しと」
 私は校庭の花壇に水を与え終えた。
 生徒会は当番で朝と夕方に花壇の水を与える事になっている、
 朝、私が登校すると会計の役員と合流し、私は校舎裏の方の花壇に植えられている花達に水を与えた。
「妹さん?」
「里中先生?」
 私が振り向いて校舎を見るとそこには里中先生がいた。
「お仕事大変ね」
「そんな事無いですよ、先生の方が大変じゃないですか」
 里中先生は学校の保険医の他にもセイヴァ―・エージェントの班長としても働いている、こっちの方が副業とは言え里中先生には休みなんて殆どないも同じだ。
「私は調査派の人間だからデスクワークが多いのよ、タクミ君達の方が大変よ」
 兄貴達は命を削って犯罪者と戦ってる、一歩間違えば命にかかわる、
「そうならない為の強化合宿よ、今頃必死で頑張ってるわ」
 兄貴達が強化合宿に出かけてから2日が過ぎた。
 強化合宿には他の部署の戦闘派のセイヴァ―・エージェント達も参加していて、みんな特訓に励んでるらしい、
「私もこれから行かなきゃいけないから、妹さんは元気だって伝えておくわ」
「ちょ、先生……」
「冗談よ、タクミ君も少しくらい妹離れした方が良いでしょう?」
 良く分かってらっしゃる、
「じゃあね、お仕事頑張って」
 里中先生は手を振りながら私に背を向けて去って行った。
「さてと、さっさとやっちゃうか」
 私は仕事に戻った。