SAⅤIOR・AGENT
部屋の中には誰もいなかった。
窓に閉められた察しのせいで日の光がロクに入らず電気も消えているが十分辺りが見渡せた。
学校の保健室と同じくらいの部屋に窓に向かって置かれたアスファルトの机の上には電源の落ちたパソコンが1つと黒い牛皮の椅子、右側の奥の方には隣の部屋へと続くドアがある、
「ここが、電波の発信源?」
『どうかしらね、少し調べ……』
「えっ? ロン? ちょっと!」
突然ロンが何も言わなくなった。
さらにファーランの部分開放が解け翼が消えるとセイヴァ―・アームズから光が消えた。
「ど、どうして?」
『お待ちしておりましたよ』
「えっ?」
不気味な声に当たりを見回すが誰もいない、
突然パソコンが立ちあがると画面から白い光が放たれてファーランを襲った。
「きゃああっ?」
攻撃を受けたファーランはその場に倒れて意識を失った。
『ククク』
画面に赤い1つ目が浮かび上がると倒れたファーランを見て目を細めた。
作品名:SAⅤIOR・AGENT 作家名:kazuyuki