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 その後すぐ、
 養護施設では3人1組の部屋の中に敷かれた布団で子供達が眠っていた。その中には秀一がいた。
 秀一は夢を見ていた。
『……秀一』
 真っ暗な闇の中で1人ぼっちでいると自分が助けたクォ―ルが姿を現した。
「小父さん!」
 秀一は彼に近づく、
「小父さん、どうしたの?」
『秀一、オレは還らなければいけない』
「えっ、どうして?」
『仲間達が迎えに来てくれたんだ。もう二度と会う事はないだろう……』
「そんな、嫌だよ! 僕また1人になっちゃうよ!」
 秀一は目に涙を浮かべながら首を振る、
 するとクォ―ルは小さな肩に手を置いた。
『そんな事は無い、お前にはこの施設の子供達がいる、みんなお前を家族だと思ってる、あとはお前が受け入れるだけなんだ』
 そう言うとクォ―ルは1つのペンダントを取り出して見せた。
『例え住む星が違おうとオレ達は友達だ。どれだけ離れていても心は必ず繋がっている』
「小父さん……」
『さよならだ。秀一、強く生きろ』
「小父さんっ!」
 そこで修一は目が覚めた。
 辺りを見回すがクォ―ルの姿はどこにも無かった。
 ふと手の中にある固い物は夢の中で見たペンダントと同じだった。
「あっ!」
 秀一は窓を開いて夜空を見た。すると偶然か必然か一筋の流れ星が走った。
「ありがとう、小父さん」
 秀一はペンダントを強く握り締めた。