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「よう! 案の定やられてんな!」
「相変わらず無茶苦茶な奴だな」
「オレ様のトレード・マークだからな…… それよりあいつがシドか? 随分と素敵な体になっちまって」
 危ねぇ発言だな。
 そのシドはうつむいたまま身を震わせた。
『ククク…… 本当に、やってくれましたね…… 計画が失敗した以上、私に帰る場所などありません』
 シドは目をぎらつかせながらオレ達を見た。
『かくなる上は彼方達を道連れにするだけです! 1人たりとも生かしては還しませんよ!』
「ケッ! 上等だぜ……」
 オレは立ち上がる。
「私達も…… 忘れないで!」
 ファーランも左手を抑えながら、バイスもセイヴァ―・アームズを支えに立ちあがる、こいつらも諦めて無かった。
「悪あがきを…… とっとと死ねェ!」
 シドは口からエネルギー砲を解き放ち、オレ達を薙ぎ払った。
 オレ達は分散して攻撃を回避する。
『ヒャハハハハッ!』
 とうとうイカれちまったか。
 今度は右手首も折れると2重のガトリング砲が出てきてオレ達を銃撃した。
「野郎!」
 端末の影に隠れたオレはどうしようか考えていた。
「タクミィ!」
 するとサポーター越しにサイモンが言って来た。
「早速出番だぜ! オレ様のプレゼントを使いな!」
「プレゼント? そんなモンいつくれたんだよ?」
 するとギルが答えてきた。
『タクミ、確かにデータが届いている』
「データ?」
 オレはギルから映し出されたデータを立体映像化させると目を丸くした。
「これは……」