SAⅤIOR・AGENT
「そういやそんな事もあったな」
すっかり忘れてたぜ、
あれから何をするにも4人一緒だった。
以来オレ達は一緒に戦い、学び、そして今日に至った。
「あれからバイス丸くなったよね?」
「馬鹿を言え、俺は何も変わっていない」
バイスは眉間に皺をよせながらジュースを啜った。
「だけど何だったんだあの施設?」
オレは疑問に思っていた。
あれだけの施設や設備を備えるにはそれなりの労働力や資金が必要となる、
コンピューターだけは動いていたが人員はいない、
それにあの怪獣以外の入っていたカプセル以外が空だったのも気になる、
「精製中に失敗して破棄したか、もしくは……」
とんでもない事を考える、
生物兵器としてすでに完成し、他の星で売買されていたら……
「いや、あの怪獣と同じ怪獣が他の惑星で暴れたって記録はないぜ」
「お前、良く調べられたな?」
「そんなの、ゼルベリオスの端末で調べりゃ一発だって」
「貴様、またハッキングしたか?」
「ちょっと拝見しただけだよ…… あの施設の事については結局分からず仕舞いだったみたいだぜ。結構古い施設みたいだったしな」
造ったは良いが何かのトラブルで研究員達がディノアに来れなくなった。そんなところだな……
「あの子達どうなったかな?」
「ん? ファニーの事か?」
「さぁな、親の方は分からねぇが…… ガキの方は生きてりゃ大人になって世帯持ってんじゃねぇのか?」
「生きていればな…… あの後はどうなったかは分からん」
これ以上は何も言えない、
だけどオレは信じてる、人間だろうと獣だろうと家族を思う気持ちさえあれば強く生きて行けるってな、
「さてと、そろそろ休憩は終了だ。行くか!」
「ああ」
オレ達は空き缶を屑かごに捨てるとオレ達は訓練場に戻った。
作品名:SAⅤIOR・AGENT 作家名:kazuyuki