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てっしゅう
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「セックスアンドザシックスティーズ」 第六話

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長いエスカレーターがホームに着くと間もなくのぞみ号が到着した。二時間もすれば住み慣れた自分の街に帰ってゆく。また普段の日常が始まってゆく。
初めの頃よく逢っていたカラオケ喫茶へも優介はここのところ顔を出さなくなっていた。店の客同士で話していた理由は誰か好きな人が出来て時間がなくなってしまったと言うことだった。
ひょっとして自分との関係を知られたくないことが店に顔を出さない原因なのかも知れないと映子は思っていた。
どうせ客の推理なんて面白おかしくしないと受けないからいい加減であろうと踏んでいたが、心配になったのでメールで聞いてみた。
カラオケがガンガンかかっている店内で携帯のランプが光って着信を知らせていた。

「いま店に居るの?」
「うん」と返信する。
「そう、この頃行ってないけど相変わらずなんだろう?」
「同じ顔ぶれですよ」
「やっぱりね・・・ところで行かなくなった理由だけど、映子と居るとどうしても意識するから周りに知られてしまうって感じるんだ。
言わなかったけど、キミに迷惑が掛かるといけないから避けるようにしたんだ」
やっぱり・・・映子は考えていたことと同じであったことに満足した。