「セックスアンドザシックスティーズ」 第六話
二人が知り合うきっかけになったカラオケ喫茶へも今夜を最後に来ないようにしようと考えていた。
今は優介のことを想うだけで寂しくなんかないからだ。はっきりと自分のことを好きと言ってくれているし、離さないとも約束してくれた。不安な気持ちがないから待っていられる。
夫と過ごす時間も今までのように苦痛には感じられなくなった。夫婦なんてみんなこんなものなんだろうと自分だけが特別ではないことを言い聞かせてもいた。
時折尋ねてくる息子や娘の孫達にも楽しく接する時間があった。そんなときは夫とも孫を囲んで楽しく会話が進む。いいおじいちゃんとおばあちゃんなのだ・・・
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第六話 作家名:てっしゅう