小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

「セックスアンドザシックスティーズ」 第六話

INDEX|4ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 

優介は映子の純真な気持ちが好きだった。気の強い妻とそりが合わなくなってきてこの頃はすれ違いの生活になっていた。
子供は独立していたから、夫婦二人で暮らしていた。お互いに離婚話が出るほどではなかったが形の上では別居状態にあるような実態になっていた。
その寂しさからであろうか映子を求める気持ちにウソは無かった。映子には自分の家庭の話をすることは避けていた。
理由は映子が離婚をする意思がないと聞いていたからだ。
優介は自分が1人になることを話したらきっと映子が負担になると感じられたのだ。そんな優しさも本当のことを言うと優しさではなくなってしまうから恋愛は難しい。
いや婚外恋愛が特別なのである。

ホテルに戻った二人は次に逢える日までを惜しむかのように、強く激しく求め合って夜を過ごした。
新幹線のホームまで優介は見送りに来てくれた。切ない気持ちが今にも零れそうになる涙を誘っていた。

「じゃあ、またな・・・なるべく早くに逢えるようにするから。寂しくなったらメールしてくれ。おれもするから」
「うん・・・いつも別れるときは泣けちゃう。こんな歳してみっともないけど・・・きっとメールしてね。待っているから」
「解ったよ。好きだよ映子」
「私も大好き」

握っていた手を離して映子は改札を通った。振り向いて手を振り最後の別れを惜しんだ。