闇色のぼくたちは
― twinkle
思いに色があるというのなら
心に色があるというのなら
今のぼくたちは何色なのだろうか
ぼくたちはみんな
弱くて意地っぱりでプライドなんか背負って嘘吐きで
心のなかに思いものをひとつならず抱えてるから
憧れてるあの虹色にはなれやしない
澱んだ闇色
ひとりだけの色でくすぶってる
青くて澄んだ世界のように
生きとし生けるものみんな等しく
この空に自分の星があるというのなら
ぼくたちの星はどんなふうに輝いているんだろうか
青い青い闇色の世界で
ぼくたちはみんな
頼りなく瞬いてる
ふとふれた思いを 声に出して呼んでみた
見えないものが見たくって
こんな自分をどうにかしたくって
腹を割って見つめてみたい
ぼくたちはたったひとり この世界で
こんなにも弱いから
体の奥から下りてきたのは
かたちのない
てのひらのうえ
大きさすらわからない
視線の先
見えない闇色
黒く濁った泥沼が
この世界に潜んでいるなら
僕たちの思いは土くれのなか
ザラついた世界を手探りで駆け回る
大切なものを失くした気がする
記憶のなかでまたたいてるのに
あの笑顔を明るく照らせるなら
どんなに幸せだろうかって思ってる
ぼくたちは嘘吐きだけど この思いは真実なんだ
ぼくたちはたったひとりじゃ こんなにもさみしくなるから
ぼくたちはたったひとりでも きっと虹色になれるから
ぼくたちは
また鏡を見つめる
こんなに大切なものがあったろうか
さみしくてさみしくて霞んでいたんだ
虹色になりたい
真黒な渦に呑まれているとしても
いつかはあんなふうに輝けるんじゃないか
ぼくたちなりの色で
綺麗な色にはなれなくても
闇の中できらきらひかる
ほら今も
ぼくたちは みんな
黒ずんで濁って沈んでいって
でもどうすればいいかわからないから
こんな弱さも
意地もプライドも嘘も抱えたまま
ぼくたちはたったひとりで このひとりだけの色で世界を彩る
ぼくたちはたったひとりだから 時に憧れをさみしさにしてしまうけれど
このてのひらのうえ
大切なものは失くしたくない
真暗な闇のなかでひとつ
ぼくたちだけの色できらきらひかるだけ