闇色のぼくたちは
― 天色
ぼくたちは自由だ
流れる世界のなかにいる
躰をつくるひとつひとつが絶え間なく替わっていくから
世界をいろんな色で彩る
ぼくたちは自由だ
こんにちは
こんにちは
もしかしたら目の前のこの木は
いつか昔ぼくが食べたにんじんだったかもしれない
こんにちは
あいさつは忘れずに
溢れだした汗は 大地に染みていって
そらにかえる水は
いつか雲になって雨になって
また逢えたね
ぼくたちは自由だ
流れる風のなかにいる
大空のようなエネルギー
だれもみなおなじ流れのなかにいる
ぼくだちは自由のはずだ
奥底で色のない心を光らせる