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アイドルは9000兆円産業である

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廃校になった小学校を建て直して大人の中高校を作る



 実は日本は資源大国であり、潜在的な経済力は米国の100倍もある。だから、とても裕福なので6年間の生活を保障するスクールリターン政策が行われた。2007年から学園ものアニメが流行し、一時期は311地震の影響で廃れると思ったが、以外と長く学園ものアニメは続いた。

 まともな学生時代を送れなかった大人たちが、再び学園生活を送り、楽しい思い出を作りながら、企業に就職しても率先力となれるために職業訓練を行う。

 10代の場合、記憶力が良いが、集中力とか理解力が乏しいと学力低下を招く。勉強ができない人たちが、20代か30代で自分が興味があることを勉強すると、10代の時よりも理解力があるし集中して勉強ができる。6年間、一生懸命勉強すれば就職先も決まるし、もっと勉強したい人は、大学に進学させてもらえる。

「それでは、スクリーンを見てください。山梨県にある廃校になった小学校の跡地に6年制の学園を建設しました。運転本数が少ない中央本線に学園に通う大人たちがいます」
担任の南先生は説明した。
「過疎地域では全寮制の学園があり、さまざまな年齢層の人たちが一生懸命勉強をしています。学力証明書を出身高校から発行してもらいます。この制度が導入され初めは、5年待ち10年待ちは当たり前でしたが、現在では、何度でも中学生からやり直しができます。2度目以上だと履歴書で良い印象を受けませんから、小さい工場や事務所にしか就職できません。また中学校でも赤点を取れば落第になる場合があります。場合によっては生活保障は3年で打ちきりになり、高校は働きながら通わないとならないから、みんな一生懸命勉強をしています」
「美味しい制度には厳しい規則があるのですね。私たちの学院よりも厳しいかも」
「そうです。みんなが学校に通って怠けていたら国が滅びますから。この制度の目的は失業率0パーセント、生活保護世帯0パーセントを目標としています。働ける範囲で働くことです。1日3時間でも4時間でもいいのです。70歳以上でも中学1年生からやり直しができるから、再就職するのが80歳を超える人もいます。認知症の防止になるし、意欲を引き起こし若さを保つこともできます」
「死ぬまでみんな働かないといけないのですか?」
「そうです。少子高齢社会で年金制度が崩壊しました。でも人生経験が豊富な人には適切な職業がたくさんあります」
「先生、日本は財政赤字とか資源がないと昔はよく言っていましたけど、本当はウソなんですか?」
「そうです。昔の政治家は、全ての政党が口を揃えてウソをつきました。日本の周囲にはいくらでもレアメタルが存在しているし天然ガスも多くあります。財政赤字とか国のお金がないといわないと税金を引き上げることができなくなるからです。特に年金は天文学的な金額になるので、当時の政府は日本にはお金はない。経済力は発展途上国レベルと宣伝しました」
「で、アキバのアイドルCDに10億円もつぎ込む人たちがたくさんいて、日本には大金持ちがたくさんいることがわかりました。世界の金や銀、宝石の98ぺーセントも独占していたというのは、すごい話しですね」

 南先生は21世紀の経済について話しをした。
「21世紀の初期は、欧州や北米が停滞したのは、日本がお金の動きを止めたためなんです。日本のお金が世界に動き回ると、経済が発展します。そのためには偉大なリーダーが必要だったのです。『独裁』というと悪い印象を受けますが、初代ビックブラザーが世界経済を強引に動かしたため、欧米先進国はかつての勢いを取り戻しました。21世紀中期には日本から1000兆円ものお金がロシアに入り込み再び超大国に戻りました」
「結局、昔の偉い人はウソをついて世界全体をダメにしようとしたのですね」
「自分たちの身を守るためにウソをつき続けました」

 初代ビックブラザーは、資源採掘よりも有能な人材を大量に作ることに力を入れた。10代で落ちこぼれにさせられた人たちに、再び教育を受ける機会を与え、高度な技術を教え込み優秀な技術者を育成した。

 極論を言えば、教育改革は10代だけに決めつけるのではなく、何歳でも勉強をしたいと思う人にチャンスを与え、高度な職業技術を与えて、企業の力を増強し国際競争力を引き上げることである。全ての従業員は正社員。パートとかアルバイトという非正規社員制度は崩壊した。

 職業訓練を半年間行い、月に15万円支払うだけでは物足りない。6年間、基礎学力を叩き込み、後半の3年間で自分が学びたい分野を徹底的に学ばなければ企業にとって有能な人材を送ることができない。