「セックスアンドザシックスティーズ」 第五話
「典子さん、彼が着くみたいだから、改札口に向うわ。今日はありがとう。また会う日を楽しみにしているから、約束の事頑張ってね。
素敵な人が出来たらすぐにメールしてね。またコミュで話し合いましょう」
「ええ、映子さんも幸せに。大切な付き合いを壊さないようにね・・・そうだ、どこに泊まるの?」
「まだ決めていないの。彼に探してもらうわ」
「今なら名古屋城の桜が綺麗だから、ウェスティン名古屋キャッスルホテルにしなさいよ。とっても素敵よ、ちょっと高いけど」
「ありがとう、教えてくれて。彼に聞いてみる」
「じゃあ・・・あちらのほうも頑張ってね」
「もう!変なこと言って・・・」
「恥ずかしがるところが、可愛いよ映子さん。負けられないなあ・・・本当にじゃあ、さようなら」
典子は手を振って新幹線口とは反対方向に歩いていった。
程なく映子が待っていた彼が小走りで改札を抜けて出てきた。すぐに傍に来て映子を軽く抱き締めた。そんな仕草が夢中になるほど好きになった理由だ。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第五話 作家名:てっしゅう