アイラブ桐生 第4部 47~48
アイラブ、桐生
(48)第3章 「おちょぼ」と恋の行方(2)
お千代さんと源平さんの間には、
ただならぬ気配と、険悪な雰囲気が漂い始めました。
露骨にはならないものの、なぜか、
お互いにしっくりとしない日常が続いています。
お千代さんは部屋に引きこもったままの日が多くなり、
何処から頼まれたのか、仕立て用の生地に、
ひたすらカキツバタを描き込み始めました。
その気配には、いつにない気迫ぶりを感じさせます。
作品名:アイラブ桐生 第4部 47~48 作家名:落合順平