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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「哀の川」 第三十一話

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「お店地震は大丈夫だったの?マスター」
「おかげさまでね。外壁が少し崩れていたので修理したけど、助かったよ。周りは結構やられていたからね。やっと落ち着いてお客様が戻ってきてくれた状態だよ。杏ちゃんは、大丈夫だったの?」
「ええ、今は東京にいるから、全然だったのよ。両親は家失ったけど、最近立て直した。そのお祝いを兼ねて帰ってきたのよ。明日戻らなきゃいけないし」
「そうだったんだ・・・東京か。弟がいたけど、一緒に暮らしているの?」
「純一は弟の子供だよ、つまりは甥になるの」
「へえ、弟の子供なのか・・・俺も歳を取るなあ、何年経つ・・・結婚披露してから・・・16年か・・・早いなあ」
「そうね、早いね。私41歳だから・・・おばあちゃんね、人生半分終わって、これから何しようかって考えるよ。純一が恋人だったらずっと若くいられるんだけど・・・可愛い彼女がいるから手が出せない、ハハハ・・・ねえ純一?」
「杏ちゃん!マスターが本気にされますよ、そんな事言ったら、ねえ?そうですよね?」
「ハハハ・・・相変わらず言いたい事言ってるね、杏ちゃんは・・・昔と変わらない・・・歳だけは重ねても気持ちは変わらないって証拠だね。純一君、心配ないよ、本気になんかしていないから」
「はい、ありがとうございます。それに杏ちゃん少し飲みすぎだよ・・・ペース速いし。僕知らないよ、酔っ払っちゃったら・・・」
「冷たいこと言うのね・・・純一は。担いで帰るぐらいのこと言ってよ!」