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私は殺される!同人作家・沙織

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「体制」は悪なのか?




 未来社会でも、どの政党が政権を取っても、大きな変化はない。革新でも保守でも、機械文明を放棄することはありえない。知的テロリストたちは機械文明を憎んでいる。彼女たちからみれば政治的に「革新」も「保守」も同じ「体制派」なのである。

 20世紀の前半は『科学』が二度の世界大戦で大量殺人を行い、21世紀の初めに『宗教』が911同時多発テロなどで世界を震撼させ、アフガン戦争とイラク戦争で多くの人たちが苦しむことになった。科学も宗教も人間を幸せにできないと理解したら、次は『知識』の時代に突入した。その『知識』も使い方を誤れば、社会を混乱させたり場合によっては大量殺人へと発展する。

 より正確な知識を求めるためには、紙媒体で印刷され製本された本を読むことが重要となる。インターネットでは引きこもりたちの妄想ばかりが飛び交い、テレビのドキュメンタリーでは信憑性が薄い。怪しい情報が多い。だから、情報化時代でも本を読む人が多い。

 その知識も、人間を傲慢にさせて過激な行動を引き起こすので宗教テロに似たようなものとなる。

 政治思想の違いを超えて、ちゃんと学校教育を受け、高校に進学し、クラスメイトとのつきあいを通して、人間的に成長しなければ、多くの知識があっても、自己満足に終わり、他の人たちの自由と人権を奪うのではないかと思う。知識を詰め込むだけなら学校に通う必要はない。政治思想が異なっても、心の成長が重要視されている。